祭事
和歌山県新宮市神倉1-13-8(神倉神…
御燈祭り
Oto Matsuri (Fire Festival of Kamikura Shrine)
祭事 · Festival
山は火の川になる。
二月六日の夜、和歌山県新宮市。御燈祭り。白装束に荒縄を締めた男たちが、松明を持って神倉山に登る。その数、およそ二千人。
神倉神社は、熊野の神が最初に降りた場所と伝わる巨岩・ゴトビキ岩の社。五百三十八段の急な石段を、祭のあいだ、上り子たちがひしめく。
山門が開くと、一斉に駆け下りる。火が、石段を流れ落ちる。麓から見上げると、山肌をひと筋の炎が走る。「山は火の滝、下り竜」と歌に残る光景。
千四百年続くという、熊野に春を呼ぶ火の祭。上り子は男に限られ、女は麓で火を待つ。
白は死装束、火は再生。登って下りるだけの祭に、それだけの意味が畳まれている。
火が消えると、新宮の冬がゆるみはじめる。
ONSEN
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