祭事
山口県防府市台道小俣1143 小俣八幡宮
笑い講
Waraiko Laughing Ritual
祭事 · Festival
「ワーッハッハッ」
と、大人が本気で笑います。三回。
儀式として。
山口県防府市の大道小俣地区に、鎌倉時代から続く神事です。
始まりは1199年と伝わります。八百年以上前。
紋付袴で正装した講員たちが、榊を手に向かい合って笑う。
一回目は、今年の豊作への感謝。
二回目は、来年の豊作への祈り。
三回目は、今年あった苦しいこと悲しいことを、笑い飛ばすため。
心のこもらない笑いは、やり直しになるそうです。
神様には、ちゃんとバレる。
会場は小俣八幡宮。毎年12月の第1日曜日。
21戸の講員が、世襲で受け継いできました。
八百年、笑い声を絶やさなかった家々です。
防府市の無形民俗文化財。「天下の奇祭」とも呼ばれます。
でも中身は、農業の神様を迎える大歳祭のなごり。
奇祭というより、暮らしにちゃんと根のある行事です。
一年の最後に、憂さを笑って手放す。
これほど実用的な神事も、なかなかありません。
忘年会の、たぶんいちばん古いかたち。
あなたなら、三回目に何を笑い飛ばしますか。
ONSEN
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