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この場所の物語
椿の林が島の八割を覆っているという話を聞くと、それだけで少し気持ちがほどけてくるんですよね。伊豆七島でいちばん小さな有人島で、宮塚山という円錐形の火山がそのまま島のかたちになっていて、まわりはぐるりと高い海食崖。古代から人が住み続けてきた大石山遺跡の名前を地図に見つけると、この小ささでよく途絶えなかったなあ、と素直に感心してしまう。
特産は椿油とサクユリ。椿の実を絞る仕事が今もふだんの暮らしの中にあるというのは、すこし不思議で、うれしい話です。東京から百四十四キロ離れた海の上で、桟橋に船が着く日を数えながら過ごす時間は、長く居るほど島の呼吸に馴染んでいくぐあいだろうし、いくつかの拠点を行き来する人にとっては、ここに通うこと自体が暮らしの軸になりそうな気がします。
イルカやクジラが沿岸に来るような海と、照葉樹林に包まれた斜面。遠くから訪れる人にとっては、富士箱根伊豆国立公園の中にこんなに小さな島があったのか、というだけで、ちょっとした発見になるんじゃないかなあ。観光地的な顔ではなく、椿と海と崖だけで成り立っている島の素の表情が、いいんですよね。
港のいま
映像は東京都港湾局が提供するものです。運航の可否を決定するものではありません。最新の情報は運航会社にご確認ください。
東京都港湾局提供
利島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 富士箱根伊豆
- 宮塚山
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