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この場所の物語
滑走路と気象観測の機材だけが点在する、一辺二キロほどの三角形の島がある。本州から千八百キロ離れた小笠原村南鳥島、日本のいちばん東のはしっこで、サンゴ礁の外側はすぐ千メートルの断崖になっているという、ちょっと信じられない地形なんです。
南鳥島航空基地の千三百七十メートルの滑走路に、月に一度や週に一度、硫黄島を経由した輸送機が降りてくる。南鳥島気象観測所からの観測値が、毎日の気象通報の中で淡々と読み上げられている、その「読み上げられる場所」が、ここにあるんだなあと思うと、すこしふしぎな気持ちになります。
民間人は立ち入れないので、訪れることはできない。それでも、最高点が標高九メートルしかない平らな島に、港湾保全管理所の人たちが交代でいて、波止場の補給をふだんの仕事として続けている。地図のいちばん端に、たしかに誰かの日常があるということが、遠くからでも伝わってくるんですよね。
南鳥島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 南鳥島
離島