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この場所の物語
神湊から渡船に揺られて着く泊の港には、江戸時代に黒田長政が築いたという殿様波止が、いまも静かに海を抱えています。廻船で栄え、朝鮮通信使が西光寺に避難した日もあったというのに、いまは漁村センターの灯りと、ウニやワカメ、アワビを扱う漁の音が、ふだんの島の輪郭をつくっているんですよね。
山にはヤブツバキが六千本ほど自生していて、遊歩道を歩くと椿油の素になる実の気配がそこここにあるんです。診療所がひらかれたのもそう古い話ではなく、ちいさな島の暮らしが、すこしずつかたちを整えてきたぐあいが伝わってきます。
玄界灘と響灘がぶつかる境界の、花崗岩の急峻な背を持つ細長い島で、遠見山にのぼれば原生林ごしに海が見える。地島椿まつりや祇園山笠の日には、ふだん静かな島の声がふっと立ちあがるんだろうなあ、と思うんです。腰を据える人にも、季節ごとに通う人にも、初めて渡船に乗る人にも、この島は同じ表情でそこにあって、ただ椿の香りと潮の匂いで迎えてくれる。そういう場所なんです。
地島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 玄海
- 地島
- 地島
自然公園
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離島