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この場所の物語
港から見上げると、城山——島の人がタッチューと呼ぶ岩の塔が、いきなり空に突き出しているんですよね。平らな島のまんなかに、これだけがにょきっとある。なんだか不意打ちのような地形で、見るたびにすこし笑ってしまう。
伊江島は、本部半島から海をわたって5kmほどの近さなのに、空気がぜんぜん違うんです。観光協会で島の地図をひろげると、面積の三分の一以上が米軍の補助飛行場として残されていることがわかる。1945年の4月、ここで6日間の戦いがあって、住民の半数が亡くなった。タッチューの尖りと、その記憶は、たぶん切り離せない。
ふだんの島の暮らしは、しずかに続いていく。伊江島空港の小さなターミナルから歩きはじめて、畑のあいだの道をのんびりたどると、海と岩とサトウキビが順番に視界に入ってくる。何日か泊まって、朝と夕方で島のかたちが変わって見えるのを眺めていたい、そんなふうに思う場所なんです。
伊江島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 伊江島空港
- 伊江島
空港
離島