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この場所の物語
あわび館の前に立つと、小値賀の港の空気がすっと胸に入ってくるんですよね。海中火山が長い時間をかけて平らに均した島で、1334年の干拓によって東西の島がひとつに繋がったという話が、足元の地面にそのまま続いている気がする。アワビを獲り、漁具を手入れし、笛吹郷の景観を守りながら、ふだんの暮らしがそこにあるんだなあ。
姫の松原を歩いていると、街路樹のあいだから島の気配がすこしずつ見えてきます。古事記の天両屋伝説や、平戸藩領だった頃の記憶が、歴史民俗資料館のなかで静かに整理されている。観応の和解、青方氏、松浦氏という名前を眺めていると、この小さな島がずいぶん長い時間を抱えてきたことに気づくんですよね。
小値賀港ターミナルには、佐世保や博多からの船が着きます。笛吹港から島に入って、斑島や黒島へ橋を渡っていく。柿の浜の海で泳いで、夕方に港へ戻ってくる、そういう数日の過ごし方がいいなあと思える島なんです。すこし遠い場所だからこそ、訪れた人にも、しばらく居ついた人にも、島の輪郭がはっきり残るんじゃないかと思うんです。
小値賀島に泊まる
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この場所の中身
島の上にあるもの
- 西海
- 前方
- 小値賀島
- 斑島
- 大島
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