茶
静岡県 牧之原市
静岡の茶
さちとあじ · FOOD & DRINK
台地と川沿いの斜面に茶畑が広がり、深蒸しの煎茶を低い湯温で淹れて飲む。
この場所の物語
手元の葉の欠点を直そうとして、工程を1つ延ばしました。牧之原から島田にまたがる台地には、いま2600ヘクタールほどの茶畑があります。日照が長くて、収穫の量も多い土地なんですよ。ただ、ここで採れた葉をふつうの時間だけ蒸すと、困ったことが起きました。こくと旨味はあるのに、渋みと苦みが残ってしまいます。
そこで、蒸す時間を2倍から3倍に延ばしてみたそうです。すると苦みがやわらいで、まろやかな茶になりました。これが、いま深蒸しと呼ばれているものです。100年ほど前には、もうここにあったと言われています。低い湯温で淹れると、その甘みがよく出てくるんですよ。
北の山あいのほうへ行くと、香りの高い茶が採れます。大井川沿いの斜面には、茶畑と山の並ぶ景色が続いています。誰も、新しい型を作ろうとしていたわけではありません。工程を1つ延ばしただけのことでした。その先に、この地方の茶の飲み口が決まってしまったわけです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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