漬物・発酵
福井県 大野市
にしんずし
さちとあじ · FOOD & DRINK
身欠き鰊と大根を麹で漬ける。北前船で来た魚が、山の家に残った。
この場所の物語
北の海で干された魚が、山の家の改まった膳に座っています。身欠きにしんと大根を、麹で漬けたものです。にしんは洗って二つに切り、大根は10センチほどの短冊にします。それを一段ずつ並べては、麹と鷹の爪と酒を振っていくんですよ。食べごろは、2週間から4週間ほどになります。
福井の嶺南には三国、河野、敦賀といった北前船の寄港地があります。船の繁栄とともに、北の食べ方が持ち込まれました。北から来たもののうち、昆布とにしんは別格だったそうです。夏に仕込めば、秋の忙しい時期にちょうど食べごろが来ます。茄子や胡瓜や瓜でも漬けて、夏から冬まで作り続けてきました。
正月のおせちにも並ぶ、めでたい料理のひとつになります。海から遠い家の、1年でいちばん改まった膳なんですよ。そこに、北の海で獲れて干された魚がどんと座っています。少し不思議な取り合わせだなあ、と思いました。大野や勝山のあたりで、いまも作られているそうです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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