麺
三重県 伊勢市
伊勢うどん
さちとあじ · FOOD & DRINK
長く茹でた柔らかい麺に濃いたれを少量絡める。汁は張らず、混ぜて食べる。
この場所の物語
腰の無さが、この麺に与えられた仕事なんですよね。よそのうどんと比べる意味は、あまりありません。長旅で疲れた人の腹に優しいように、わざと柔らかくしたという説もあります。三重県の伊勢で出されてきました。
麺が太くて、たいへんやわらかい。ふつうのうどんの三倍ほどの太さがあって、生から茹でると一時間近くかかります。腰というものが、まるでありません。噛まなくても、口の中でほどけていきます。汁は張らず、たまり醤油に昆布や雑節、みりん、砂糖を合わせた濃いたれを、少しだけ絡めます。
黒く見えますが、なめると思ったより甘い。それを、器のなかでよく混ぜて食べます。もとは、この土地の農民が麦を挽いて打ち、家の味噌から出るたまりを掛けて食べていたものだと言われます。江戸に入って伊勢参りが盛んになると、いつでも出せるように茹で続ける店ができました。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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